NO27『爺ちゃん』

昨年、娘が結婚して今年の春女の子が生まれた。私は、爺ちゃんになった訳である。
しかし、あまりピンと来ていない。妻から、「爺ちゃんの自覚を持ちなさい。」と言われると、「爺ちゃん、爺ちゃんと言うな。」と反発している。年は、既に六十代後半なのに、気持ちだけは若くて年よりじみたくないとの思いがあるようだ。
それが最近、妻がいる。娘がいる。娘の主人がいる。そして孫がいる。そんな当たり前の日常に、しみじみとした幸せを感じるようになってきた。そのうち、「爺ちゃん。」と呼ばれる幸せを感ずるようになるかも。孫娘と共に、爺ちゃんも成長中である。

(合志 栄一)

2018年3月16日