私は、若いころから宗教、思想、歴史関係の本を読むことが好きでした。
そうした読書を通じてわが心のうちに形成されてきた世界観があります。
それは、私たちが生きている世界、このことを天地といっていいと思いますが、その天地の根底は善意だということです。
日本が生んだ世界的な数学者で文化勲章を受章された岡潔先生は、昭和53年に76歳で亡くなられましたが、昭和30年代の終わりのころから、教育や日本の国のことについて深い洞察に満ちた書を著し、奈良女子大学を退官された後、昭和44年から京都産業大学で教養科目「日本民族」担当教授として講義を続けられました。
その講義録で岡先生が「物心両面の自然を大自然と云う。大自然の善意を造化と云う。造化とは明らかに善意。」と岡先生が語られているのを知って、「天地の根底は、善意」との確信を、一層深めました。
現在、我が国も世界も自然災害や争いが頻発していますし、私たちの身近なところにおいても様々な課題、問題が山積していますが、大きな観点から見れば、私たちが生きている世界の根底には、善意が働いていて向上のプロセスにあることを信じて今年も頑張っていこうと思っています。