2. 山口ウェルビーイングパーク構想について
山口県農業試験場跡地の利活用について、山口大学から「山口ウェルビーイングパーク構想」という提案があり、谷澤学長から村岡知事や柳居議長さらに伊藤山口市長には直接説明も為されたように伺っております。私は、この提案書に目を通しまして、その構想は跡地利用を検討する上において有力な選択肢になり得るものと受けとめました。
この構想が、どういうものか知っていただくために提案書の冒頭に記されています構想概要を、先ず紹介いたします。
山口県庁、山口大学、商業施設に隣接した広大な敷地には、県民が集い、学び、交流できる施設を設置することが最適と思います。県民が心身共に健康で幸せを実感できる場所(ウェルビーイングパーク)を作ります。ここは、動物と人が触れあい、子どもから老人までが幸せを実感し、命を知ると共に感染症の脅威(動物との付き合い方)も学べる場所とします。
このパークは、大きく「学びゾーン(管理研修棟)」、「癒しゾーン(ふれあい動物園)」、「交流ゾーン(ドッグラン)」からなり、それぞれ異なる機能を有しますが、全体を通して多世代共生、多文化共生ゾーンとなります。また、一部の施設(学びゾーン)は、災害時のペットシェルターとして活用することで、犬や猫の避難場所とします。これにより、飼い主が安心して自分の災害救助を受ける(人の避難所へ行く)事ができます。
ウェルビーイングパークの運営は県または市が行いますが、山口大学ワンウェルフェアセンターが全面的にバックアップします。また、全体的な活用施策については、山口大学・山口県立大学・山口芸術大学の有識者から構成する「山口シンクタンク」と意見交換を行う事で、パークの利用促進を図ります。また、各大学の学生力を活用することで、学生の山口愛を育み、卒後の山口市定住化の一助になります。特に、山口大学のおもしろプロジェクトやサークル活動により、飼育動物の世話、イベントの実施、セミナーの実施が容易になります。
近年、学校での飼育動物が減少するなどの理由から、子どもが動物と触れあうことが難しくなってきています。山口市には動物ふれあいの場が身近になく、試験場跡地は保育園、幼稚園、小学校が隣接することから、飼育動物を活用した情操教育モデルケースともなります。
概要は、以上の通りです。人、動物、環境の健康は一つにつながっているというワンヘルスの考えをベースに、「身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態の幸福」を意味するウェルビーイングを実現するところとして農業試験場跡地を整備するという方向は、目的意思も明確であり、働き方改革を進めている今日の我が国の時代の要請にも沿うものです。地元大学の知的資源の総力を結集して取り組むことになれば、全国の大学でも数少ない獣医学部があるという優位性もあり、県民のウェルビーイングを実現する拠点として世界水準の全国のモデルとなる「ウェルビーイングパーク」にしていくことも可能と思われます。
提案された構想の内容は、今後検討を重ねるプロセスにおいて必要に応じて修正すべきは修正し、ブラッシュアップして完成度を高めていけばいいと思いますが、この構想が目指す基本的な方向に、私は賛同し、その実現を期待しています。将来に向けた県づくりにつながる夢のある挑戦と思うからです。
そこでお尋ねです。県は、山口大学提案の「山口ウェルビーイングパーク構想」をどのように評価し、受けとめておられるのか、ご所見をお伺いいたします。
→(部長答弁)