令和3年2月定例県議会【1.(4)県づくりの方向について (要望)】

1.コロナ対応と県政運営について

(4)県づくりの方向について (要望)

県づくりの方向については、思うところを述べ要望とさせていただきます。

現在、山口県政は「活力みなぎる山口県の実現」を県づくりの基本目標として諸政策を推進しています。私は、これまではその基本目標でよかったと思っていますが、これからはもう一歩踏み込んだ具体的な内容の目標設定が必要なのではないかと考えています。

山本繁太郎前知事が、病いで辞められるという謂わば非常事態の中で知事になられた村岡知事にとって、当面の課題は先ず県政運営を安定軌道に乗せることでした。村岡知事は、その役割を立派に果してこられました。そして、徐々に村岡カラーが出た県政運営になるかなという矢先に、県政はコロナ対応に集中することになりました。村岡知事は、このことにもしっかり対応してこられたように思います。

前知事が病で辞めるという非常事態からコロナ対応という緊急事態までの間は、「県政の混乱を回避し、県の活力の維持向上を図る。」ということで、「活力みなぎる山口県の実現」は、妥当な県づくりの方向であったと思います。

しかし、これからはそのことの上に、みなぎる活力で何を実現していくのかが県政には問われることになります。維新プランや総合戦略には、確かに施策が色々記されていますが、それらの施策は、こういう山口県を実現するためにという大きな方向性の下で位置づけられて意義あるものとなります。その大きな方向性を具体的な県の形として示す旗印を掲げ、その実現をリーディングプロジェクトを設定して図り推進していく、そうした取組が今日、山口県政には求められているのではないでしょうか。

以上、山口県政が村岡知事のもと、将来に向けて着実に発展の歩みを続けて希望の山口県を実現していくことを願い、思うところを申し上げました。意とするところを受け止めていただきますよう要望して私の一般質問を終わります。