県づくりの基本的方向について
1.自律分散型地域社会の形成について【副知事答弁】
イ)山口県における自律分散型地域社会の形成について
山口県における自律分散型地域社会の形成についてのお尋ねにお答えします。
将来にわたって、安心で希望と活力に満ちた山口県を築いていくためには、市町はもとより、企業や団体、大学など、様々な分野で主体的に活動を行っておられる皆様と思いを共有し、連携・協働しながら、県づくりの取組を進めていくことが重要です。
このため、県では、毎年度、様々な分野の有識者で構成されております「山口県活力創出推進会議」を開催して、県づくりへの御意見や御提案を伺い、その後の施策展開に反映させています。
また、施策の実施に当たっては、幅広い分野で関係団体等とのネットワークを構築し、それぞれの持つ知見やノウハウを結集することで、より大きな成果の創出に取り組んでいるところです。
こうした中、お示しのデジタル技術は、その活用によって、多様な主体との連携・協働をさらに広範で緊密なものとするだけでなく、各々の力や役割分担に沿った主体性を最大限に引き出し、今までにはない手法で地域や社会の課題を解決し、新たな価値を創造する、そうした大きな可能性を有していると考えています。
この考えの下、県では、デジタル技術を積極的に活用し、市町や関係団体・企業等と連携をしながら、MaaSや遠隔医療等の社会実装を目指し、実証実験に取り組むとともに、多様な主体の参画を得て、産業分野におけるオープンイノベーションを促進するなどの取組を鋭意進めているところです。
さらに、企業や団体から市民エンジニアまで、幅広い主体が参加する官民協働フォーラムを立ち上げ、その参加メンバーによって、中山間地域でのスマート物流や、道の駅を核としたスマートフォンによる高齢者支援など、様々な取組が進められています。
県としては、引き続き、県政のあらゆる分野で、デジタル技術を効果的に活用し、多様な主体と緊密に連携・協働した取組を一層推進することにより、山口県の更なる活力の創出を図ってまいります。