「3.山口県総合交通計画の策定について」【部長答弁】
交通政策についての数点のお尋ねのうち、まず、山口県総合交通計画の策定についてお答えします。
県では、「やまぐち維新プラン」の重点施策に、「交流を活発化する交通ネットワークの機能強化」と「快適で住みやすい生活環境づくりの推進」を掲げ、計画的に交通政策を推進しているところです。
特に、広域的な交通ネットワークの確保については、鉄道の運行本数の増加や利便性の向上等をJRに要望するとともに、幹線バス路線について運行経費の支援を行い、県が主導的な役割を果たしているところです。
一方で、地域の交通政策の推進については、地域の実情を最も把握しており、まちづくりの主体でもある市町が主体的に取り組むことが基本であり、各市において、地域公共交通網形成計画の策定が進められ、計画に基づく事業が展開されています。
県では、各市の全ての計画策定協議会に委員として参画し、分散型都市構造という本県の特性も踏まえ、都市間の交通ネットワークの確保の観点から助言を行ってきたところであり、各市における計画は、隣接市町との交通ネットワークについても考慮し、策定されています。
こうしたことから、全県的な交通ネットワークの形成を目的に、山口県総合交通計画を策定することは考えておりませんが、引き続き、広域的な公共交通の確保・充実について、県の役割を果たしてまいります。