(1)行財政構造改革の総括と今後の見通しについて【知事答弁】
合志議員の御質問のうち、私からは、行財政構造改革に関する現状の総括と今後の見通しについてのお尋ねにお答えします。
本県の未来を見据え、将来にわたって元気な山口県を創っていくためには、県政推進の土台となる、持続可能な行財政基盤を構築していかなければなりません。
このため、令和3年度を目標年度として、収支均衡した財政構造への転換を図るため、行財政改革統括本部を中心に、全庁を挙げた改革に取り組んでいるところです。
具体的には、定員削減等を柱とする総人件費の縮減や、選択と集中による事務事業の見直しなど、徹底した歳出構造改革を進めるとともに、市町振興基金の取崩しや未利用財産の売却など、改革実現までの間の臨時的・集中的な財源確保対策にも取り組んでいます。
この結果、歳入と歳出のギャップは縮小してきており、来年度末の財源調整用基金の残高については、当初予算ベースでは、改革の取組を開始して初めて100億円を上回る額を確保できる見込みとなったところです。
また、改革期間中の財源不足額は、改革の取組によって着実に減少し、令和4年度当初予算時点には、臨時的な財源確保対策に依存しない財政運営を実現できる見通しとなっています。
しかしながら、これらは、どこまでも現時点での見込みに過ぎず、私としては、行財政構造改革の取組を確実に実行し、見込みを現実のものにしなければならないと考えています。
私は、活力みなぎる山口県の実現に向け、「3つの維新」への挑戦を支える、揺るぎない行財政基盤を確立するため、改革の取組について、決して手を緩めることなく、その達成に全力で取り組んでまいります。
その他の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。