2 医療提供体制の維持について
医療提供体制の維持ということで、感染した重症患者等を受け入れる病床等の確保、設備整備等への補助などに22億9128万円計上されています。これは、新型コロナウィルスの患者を受け入れる病床を、現行の40床から320床に拡大することに伴う措置であると思われます。その内訳は、重症病床が8医療機関で102床、中等・軽症病床が17医療機関で218床であります。
これらの医療機関は、本県の地域医療において2次医療、3次医療を担う基幹病院であることから、医療提供体制の維持の前提として最優先されるべきは、院内感染が生じないよう万全の措置を講ずることであります。従って、そのために必要にして十分な防護用の医療物資の確保及びハード面での医療環境の整備が図られなければなりません。そして更に、充分なマンパワーを確保して、このことに従事する医療関係者の間に過重勤務に起因するヒューマンエラーが生じないようにすることが、院内感染の発生を防ぐ上においても重要です。
ついては、医療提供体制の維持ということで計上されている予算額は、当該医療機関が、院内感染防止のために万全の措置をとる上において必要にして十分な財源を含み且つ確保したものなのか、若し今後、その予算額を超えて緊急に院内感染防止のために財源措置の必要が生じた場合は、どう対応するのかお伺いいたします。またこうした財源措置に加えて、新型コロナウィルス感染症に対応する医療機関が、必要な医療物資及びマンパワーを確保できるよう、要請に即応して具体的に支援する体制が、県において整えられていることが重要であると考えますが、併せお伺いいたします。