答弁【2.(ア)トビイロウンカ被害農業者への支援について】

2.営農継続への支援について

(ア) トビイロウンカ被害農業者への支援について【知事答弁】

合志議員の御質問のうち、私からは、トビイロウンカ被害農業者への支援についてのお尋ねにお答えします。

本県では、耕地面積の8割を水田が占め、稲作を中心とした農業が展開されていることから、水稲による収益確保は、農業経営の安定を図るうえで重要です。

このため、私は、集落営農法人等を核とした生産構造への転換を図りながら、法人等への農地集積やスマート農業機械の導入等による生産の効率化を進めてきたところです。

こうした中、本年は、大量のトビイロウンカの飛来・発生に加えて、相次ぐ台風の接近・襲来により、過去に例のない不作となりました。

これにより、収量や品質が大幅に低下したことに加え、度重なる防除に要したコストの負担も生じるなど、多くの農業者の経営に甚大な影響を及ぼしており、極めて深刻な事態であると受け止めているところです。

私は、この難局を乗り越えるためには、農業者の方々に意欲を持って営農を継続していただくことが重要と考え、被害軽減に向けた技術対策の強化に加え、次年度の水稲作付を後押しし、経営面での不安を払拭する支援を行うことといたしました。
まず、作付を後押しする支援については、県内産種子も不作となった実態を踏まえ、JA等と連携し、地域の主要な品種が確実に作付できるよう、県外から優良種子を確保します。

その上で、市町の御協力もいただきながら、主食用米を生産するすべての農業者を対象に、次年度の作付計画に間に合うよう、種子代助成を行うこととしたところです。

次に、経営面の支援については、地域ごとに相談窓口を設置し、JAが創設した無利子融資の活用等、当面の資金の確保や経営内容に応じた保険制度の選択・加入促進などについて、指導・助言を行います。

私は、市町や関係団体等と緊密に連携しながら、経営に大きな打撃を受けた農業者が、希望を持って営農を継続できるよう、しっかりと取り組んでまいります。

その他の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。