答弁【3.農業のデジタル化について】

1.農業振興への取組みについて

(3) 農業のデジタル化について【部長答弁】

次に、農業のデジタル化についてのお尋ねにお答えします。

県では、これまで、ICTによる酒米の生育診断技術の開発・実証など、デジタル技術の積極的な活用に取り組むとともに、本年4月には、JAや農機メーカー等と「山口県スマート農業導入加速協議会」を設立し、農業分野におけるデジタル技術の推進体制を整備したところです。

今後、農業分野でデジタルトランスフォーメーションを推進するためには、お示しのように、ツールであるデジタル技術とその活用方法をしっかりと結び付けることが重要であることから、新技術の開発とそれを使いこなせる人材の育成に重点的に取り組むこととしています。

まず、新技術の開発については、AIを活用したトビイロウンカの発生予測やベテラン農家の生産技術をデータ化した管理システムなど、国や大学等と連携しながら、本県農業の課題解決につながる研究開発に取り組みます。

また、人材育成については、現在、整備を進めている「農林業の知と技の拠点」において、日々進化する農業のデジタル化に対応できるよう、カリキュラムや指導体制を充実することとしています。

加えて、コロナ禍を契機に、タブレット端末を活用した普及指導の効率化・高度化にも取り組んでいるところであり、引き続き、農業の成長産業化に向け、関係者一体となって、デジタル化の推進に取り組んでまいります。