答弁【1.(ア)コロナ対応の県財政への影響について】

1.コロナ対応と県政運営について

(1)財政運営について
ア コロナ対応の県財政への影響について【知事答弁】

合志議員の御質問のうち、私からは、財政運営に関するコロナ対応の県財政への影響についてのお尋ねにお答えします。
新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、県民の命と健康を守ることが第一との認識の下、私は、感染状況や社会経済情勢を踏まえ、感染拡大の防止や県内経済の下支え、消費需要の喚起対策などの感染症対策を、今回の予算も含め、数度にわたり講じてきたところです。
その財源としては、国の交付金を活用するほか、財源調整用基金を取り崩して対応してきたところであり、その今年度末残高は一時9億円程度にまで減少しましたが、国の補正予算による臨時交付金の増額等により、140億円程度まで回復できる見通しとなりました。
一方、来年度予算においては、県税収入の大幅な減少等により、45億円の財源不足が生じ、これに対応した後の財源調整用基金の来年度末残高は95億円程度となる見込みであり、コロナの影響により、行財政構造改革の目標としていた100億円には届かない状況です。
さらに、コロナの感染者の発生は続いており、引き続き予断を許さない状況にあることから、今後の県税収入の見込みやコロナ対策における追加財政需要については不透明であることに変わりはなく、本県の財政は、依然として厳しい見通しが続くと考えています。
従って、私としては、臨時交付金の増額を機動的に行うなど、地方が必要とする財源について、十分かつ適切に確保するよう、全国知事会等を通じて引き続き国に要望していきたいと考えています。
その他の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。