デジタル改革の推進について
4.デジタル人材の育成と確保について
(ウ)デジタル化を担う企業の育成支援について【部長答弁】
デジタル人材の育成と確保に関する御質問のうち、デジタル化を担う企業の育成支援についてのお尋ねにお答えします。
デジタル化の推進は、中小企業における生産性向上や、新たなビジネス展開を進めていく上での原動力となることから、本県経済の持続的な発展に向けて、デジタル化を担う企業の育成や集積を図ることが重要です。
このため、県では、中小企業のDX化の支援や、デジタル関連企業の誘致を進めるとともに、デジタル化を担う県内企業の受注機会が確保されるよう取り組んでまいります。
まず、中小企業のDX化の支援では、今年度から、中小企業のデジタル技術を活用した、生産性向上などの業務改革を重点的に支援することとしています。
具体的には、クラウドサービス導入への助成等によるDX基盤の整備をはじめ、ITコンサルの伴走支援によるDX戦略の策定やビジネス変革に資するシステム構築への支援のほか、「DX対応支援資金」による金融支援も行っています。
また、デジタル化を図る上で重要なIT関連企業やサテライトオフィスの誘致を進めており、誘致企業と県内中小企業とのマッチングにより、ニーズの発掘やスキルアップが図られるなど、双方の成長に繋がるよう取り組んでまいります。
さらに、県内企業の受注機会の確保に向けては、県や市町が発注する委託事業等について、県内中小企業の受注機会の拡大に向けた協力依頼を行うとともに、県自らの発注に際しても、県内企業の参画に配慮した取組を進めています。
具体的には、県内のベンチャー企業が有する3D映像技術を活用し、コロナ禍で移動が難しい学生がバーチャル映像で県内企業を見学できるサイトを構築するなどの事業を実施しています。
県としては、こうした中小企業のDX化支援やIT関連企業の誘致、県内企業のデジタル技術を活用した事業実施などを通じて、本県のデジタル化を担う企業の育成・集積に積極的に取り組んでまいります。