NO44『天地の善意』

私は、若いころから宗教、思想、歴史関係の本を読むことが好きでした。

そうした読書を通じてわが心のうちに形成されてきた世界観があります。

それは、私たちが生きている世界、このことを天地といっていいと思いますが、その天地の根底は善意だということです。

日本が生んだ世界的な数学者で文化勲章を受章された岡潔先生は、昭和53年に76歳で亡くなられましたが、昭和30年代の終わりのころから、教育や日本の国のことについて深い洞察に満ちた書を著し、奈良女子大学を退官された後、昭和44年から京都産業大学で教養科目「日本民族」担当教授として講義を続けられました。

その講義録で岡先生が「物心両面の自然を大自然と云う。大自然の善意を造化と云う。造化とは明らかに善意。」と岡先生が語られているのを知って、「天地の根底は、善意」との確信を、一層深めました。

現在、我が国も世界も自然災害や争いが頻発していますし、私たちの身近なところにおいても様々な課題、問題が山積していますが、大きな観点から見れば、私たちが生きている世界の根底には、善意が働いていて向上のプロセスにあることを信じて今年も頑張っていこうと思っています。

 

 

 

2025年1月1日

NO43『団塊世代』

昭和24年生まれの私は、いわゆる団塊世代で今年の9月の誕生日で満75歳になり後期高齢者の仲間入りします。

団塊世代とは、戦後の昭和22年から24年の間に生まれた世代を指していますが、その3年間は年間出生数は260万人を超えていまして、3年間の合計出生数806万人にのぼります。

令和5年の出生数は約76万人ですので現在と比べますと団塊世代の年間出生数は3倍強です。

団塊世代に対しては、戦後の焼け跡に生まれ、圧倒的な数の同世代の中で競争を余儀なくされ、揉まれながらも高度経済成長を支えた世代であり、功労者であるとの評価があります。

一方、2025年問題と言って、団塊世代が全て後期高齢者になる2025年以降は、社会保障費の負担増が避けられず、団塊世代が医療や介護等で、いわば世の中の大きな負担になるのではないかとの懸念があります。

私は、そのような懸念を払拭して、団塊世代が後期高齢者になっても、多くの人たちは元気で活躍し貢献しているとの評価が得られる世代になればと願っています。
その一人たるべく期して頑張ってまいります。

 

 

 

2024年7月15日

NO42『希望を持つ』

私が、時折ひもとく書物の一つに「夜と霧」という本があります。

著者は、フランクルという心理学者です。

彼は、ただユダヤ人であったというそれだけの理由で強制収容所アウシュビィッツに送られ、奇跡的に生還した一人です。

その強制収容所における一心理学者の体験記が、「夜と霧」ですが、極限の絶望的な状況の中にあっても、生きる根拠を見出し、希望を持ち続けることが出来た人たちが生き残り、会報の日を迎えることが出来たことを記しています。

フランクルは、「人生に期待すべき何ものもない。」と絶望的になる人たちに対して、人生の意味についての問いをコペルニクス的に転換し、「人生が何を期待しているのか。」を問うことを促しています。

私たちは今日、将来に希望を持つことが困難な時代に生きていますが、希望を持つということは、結局私たちが生きている世界の根底にある善意を信じ、フランクルが言うように「人生が何を私に期待しているか。」を問いつつ日々の務めを果たしていけば、必ず良くなるとの確信のもと生きていくことではないでしょうか。

今年も希望をもって進んでいきましょう。

2024年1月1日

NO41『仲よく優先』

 小は個人間の争いから大は国家間の戦争まで、争いには正義と正義のぶつかり合いという面があります。

 昨年2月に勃発したウクライナ戦争も、ロシアの一方的な武力侵攻に始まり、そのことの非は明らかで許されざることですがロシアにはロシアなりの武力侵攻を正当化する正義の論理があったと思われます。

 それは、ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)の圏域に入ることは、ロシアへの重大な脅威になるので力を行使してでも阻止しなければならないという論理です。

 このことに欧米側の理解があり、ロシアの脅威感を緩和する方向でウクライナを国際秩序の中で位置づける賢明な知恵が発揮されていれば、ウクライナ戦争は起こらずに済んだのではないかと思っています。
 
 私たちが生きている世界における個々の正義は、あくまでも相対的なものであることを自覚してそれを絶対化せず、少しずつお互いの正義を譲り合い、仲よくしていくことを優先するようにすれば、ずいぶんと世の中は平和になるのではないでしょうか。正しくよりも仲よくです。
 
 家庭も同様で、わが家では、妻に対して私の正しさを少し譲ることで家庭の平和を保っています。

2023年7月15日

NO39『山口祭』

伊勢神宮の御遷宮は、山口祭に始まります。

御遷宮は20年に一度、古例のままにご社殿や御装束神宝をはじめ全てを新しくして、大御神にお遷りいただく日本で最大最高のお祭りです。

その御遷宮に向けて最初に行われるのが山口祭で、新社殿の用材を伐り出すにあたって御杣山(みそまやま)(御遷宮造営に必要な用材をいただく山)の山の口に坐す神に伐採と搬出の安全を祈願する祭りです。

御遷宮は、約1300年前に第1回が行われ、平成25年には第62回目の式年遷宮が行われました。

この御遷宮も、その始まりは平成17年の山口祭でした。こうしたことから、山口には「物事のはじめ」「先駆ける」等の意味があると昔から解されてきています。

確かに、山口県は明治維新で全国に先駆け、近代国家日本の始まりに大きな役割を果たしました。

その先駆ける役割を、山口県は再び果たす時が来ているのではないでしょうか。

現在、我が国は、少子高齢化の進行や国の借金の累積から将来に明るい展望が持てない閉塞感の中にあります。

そうした状況を打破し希望が持てる日本の国づくりに向けて、再び先駆ける山口県政の実現に微力を尽くそうと思っています。

2023年1月4日

NO38『権力レンズ論』

 権力は、人間を拡大するレンズです。
 
 権力は人間の善い面も悪い面も拡大します。どれほど拡大するかは権力の大きさによります。
 
  大きな権力を持つ人が、ささやかな善事をやると大きな美談になりますし、反対に些細な過ちも大きな悪事になります。
 
 権力者個人の評価の拡大は、どうでもいいことですが、権力者の力の拡大は大きな問題です。
 
 権力者が、関係する組織や団体の運命に係るからです。
 
 このことは、国家や世界の運命においても同様で、世界の国々の権力者や国際社会に影響力を持つ権力者が、どういう人物であるかが、それぞれの国、また国際社会の運命と深くかかわっています。
 
 プーチンによるロシア軍のウクライナ侵攻は、そのことを如実に物語っています。
 
 権力にも色々ありますが、ことに政治権力は、国や地域社会の制度や仕組みを決めますので、世の中をよくしていくためには相応しい人が政治権力の座に就くようにしていかなければなりません。
 
 ただこのことに関して、人類は未だ選挙以上の良き方法を見出していません。
 
 この制度のもとで、自らも選ばれるよう精進努力しつつ、併せて若い世代も含めて良き人たちが選ばれて国及び地方の政治で活躍することを後押ししていこうと思っています。
 
2022年7月20日

NO37『日本の将来』

日本の将来については、少子化による人口減少を憂慮する声が多いですが、そのことを前向きにとらえる見方もあります。

陛下が皇太子時代に水に関するご進講をされた日本水フォーラム代表理事の竹村公太郎氏は、日本の人口が、江戸時代3000万人だったのが、明治維新以降に激増したのは、エネルギー源が木材から石炭などの化石燃料に転換してエネルギーの供給量が増えたからだと指摘しています。

我が国の人口は、2100年には8000万人前後になる見通しですが、竹村氏は、それくらいが落ち着いた豊かな生活が実現できる身の丈に合った適正な人口なのではないかと述べています。

次世代エネルギーは、化石燃料から水力・太陽光・風力などの再生可能エネルギー中心になっていく見通しだからです。

私は、竹村氏の考えに共感を覚えます。

ただ、若者が結婚して子供を産み育てやすい環境を整えていくことは、大事と思っています。

2022年1月4日

NO36 『楽しく仲よく夕御飯』

今年の3月で終了しましたが、土曜日の朝のテレビ番組「サワコの朝」は、見るのが楽しみでした。

各界の様々な著名人と阿川佐和子さんとのトークは、和やかながらも中身が濃く、ゲストの心に響いた曲などの紹介もあり味わい深いものでした。

そういう訳で、土曜の朝はよくこの番組を見ていましたが、その中で最も心に残ったゲストは、仙台市にある慈眼寺住職の塩沼亮潤氏です。

塩沼住職は、9月の歳月をかけて計1000日間歩み続ける日本一過酷な修行「大峰千日回峰行」を、31歳の時に萬行し大阿闍梨になられた方です。

1300年の歴史の中で、この過酷な修行を成し遂げた者は二人しかいないそうです。

彼とサワコさんのトークは、いろいろと示唆に富む話に満ちていましたが、その中で、ことに「そうだな!」と思い、心に深く残ったのは、「楽しく仲よく夕御飯。あらゆる宗教の教えは、このことのためにあります。」との塩沼住職の言葉でした。

多年、地方政治に携わってきた者として、「政治も、楽しく仲よく夕御飯の団欒の家庭を一軒でも多くしていくためにある。」との思いでこれからも微力を尽くしてまいります。

2021年8月20日

NO35 『追悼 河内義重 元後援会長』

 暖かい心と大らかな人柄で多くの人から慕われ信望厚かった河内義重様が、昨年11月満94歳の天寿を全うして逝去されました。

 私にとりましては、平成18年秋から26年春までの7年半に亘り合志後援会の会長をお務めいただき、その間二度ありました県議選を、いずれもトップ当選に導いていただいた恩人でした。

 また、地元吉敷では老人クラブの会長等の自治会の役を色々受けられ吉敷地区の代表的な世話人のおひとりとして多年にわたり尽力し貢献された方でした。

 お仕事は、国鉄マンとして30余年勤務された後、親戚筋にあたる山口大神宮の神官として30年ご奉仕されました。
 90歳近くになって山口市内の高齢者施設で過ごされるようになりましたが、そこでは紙で作った鳥居を施設の一角に貼り、その施設を幸福神社と見立てて自らが神主になり、施設の入所者や職員等の方々の幸福を、祝詞をあげて祈念されたと伺いました。
 誠に、河内元会長らしい晩年であったと思います。

 ここに改めて、河内元会長のご人徳を偲び、深い感謝の思いを捧げ、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 河内会長、ありがとうございました。

付記 河内元会長のご長男河内義文氏には、この度、合志後援会の副会長に就任していただきました。

2021年1月4日

NO34『地方の現場から』

 コロナウィルスの影響で大変な思いをしておられるお店、事業所、料飲・旅館組合等を訪ね、現場の切実な声を聴きました。また、そうした関係先に融資等を行って事業経営を支援している金融機関も訪ねました。

 そして、国に届けるべきと思われる声を、何件も文書にして繋がりのある衆参の国会議員にファックスで伝えました。

 その中の一つに、無利子・無担保融資は、政府系金融機関だけではなく、民間の金融機関でも同様の要件で行うことができるようにすべきだというのがありました。
 この件は、既にそういう流れになっていたのだろうと思いますが、その後、地方銀行や信用金庫などの民間金融機関でも、無利子・無担保融資ができるようになり、よかったなと思っています。

 給付ではなく融資ですので、いずれは返さなくてはなりませんが、非常事態を乗り切っていく上において優れて有利なこの融資制度がしっかり活用され、事業継続が図られる事業者が多いことを願っています。

 これからも国の政策が、地方の実情に即し行き届いたものになるよう地方の現場にいる県議だからできる貢献に力を尽くしてまいります。

2020年7月20日