平成21年9月定例県議会 再質問

二回目の質問でございます。
消防の広域化につきましては、一消防体制がいいということが明確なのであれば、県としてもその方向に、もっと知事初め、前向きに取り組んでいただきたい、そう要望いたしておきます。
それから、防災情報センターは、いわゆる自然災害の被害が回避されるためには、繰り返しになりますが、行政の側と住民の側と双方が、防災への備えを常日ごろから持っておく。なかなか住民の側は、日ごろは生活に追われて、なかなかそういう意識を忘れがちになるわけでありますけども、必要が生じたときに、そのことを感じたときに、具体的にいろんなことに答えて防災情報を与えてくれる。そういう機関があり、そして、そこがまた、防災情報についてのさまざまなネットワークを持っておる。
そういうものがあることによって、住民サイドの防災の備えが大きく進んでいくことになると思いまして、今、県や市町が、その防災情報センター的な役割も果たしていくということでありますが、そういう役割を果たす機関が、やっぱり明確に常設されてあることが必要になってくると思いますので、このことも前向きに御検討していただきたいと要望しておきます。
それから、今回の土石流が発生したことで、ため池が大事な役割を果たしたということを申し上げておきたいと思います。
今回の土石流では、整備が完了したため池が土石流を受けとめ、下流の被災を防ぐ役割を果たしているケースがございます。
特に、防府の長尾ため池と斧磨(ちょうのとぎ)ため池の二つのため池は、下流を走る山陽新幹線が被災するのを防いでおります。土石流が直接新幹線を襲ったときの被害と影響の大きさを考えますと、このことは注目されている事例であります。
ため池が、農業用目的だけではなく、防災機能も含めて多目的効用があることを確認し、しっかりしたため池整備に取り組まれた関係者の努力を評価いたしたいと思います。
そして、今後とも、危険ため池の解消と、必要なため池整備には着実に取り組まれていかれますよう要望いたしまして、私の質問を終わらさせていただきます。

2009年9月30日