平成22年11月定例県議会 再質問 私学の耐震化への取り組みについて

◆(合志栄一君)
私学の耐震化への取り組みについて再質問いたします。
次年度予算編成につきまして、十月に総合政策部が各部局等に示した文書がございます。この中においても、これは当然知事の考えであるとも思うわけでありますが、加速化プランの総仕上げということで、特に優先すべき重点事業は、次のとおりであるということで、「くらしの安心・安全基盤の強化」ということで、学校等の耐震化の推進というのが上げられておりますね。
学校は、もちろん公立学校だけではなくて、私学もあるわけでありますから、私学も含めた耐震化の推進が優先すべき重点事業になってると、こう理解していいと思うんですね。
いわゆる私学の耐震化が公立学校の耐震化と同様に進められるべきだというのは、私学に進んでいる子供たちも、同じ県民である、また、県民の子弟であるということでありまして、教育環境の安全に公私間の格差があってはならないということであります。
私立学校の耐震化八○%、二十四年度までに達成するというのは、先ほども触れましたように、四期目の知事選前に、マニフェストにおいて示されたことであります。そしてまた、当選後の加速化プランにおいても、具体的に示されてきていることであります。
先ほどの佐々木議員の質問の中では、三公社の改革のことを、知事取り上げられまして、自分の任期中に、次に負担を残していかないためにも、自分の任期中に解決するんだと、こういう答弁をされたところであります。
先ほど総務部長からの答弁がありましたように、山口県が私学の耐震化に向けて、特段の取り組みをしていることは、私も認め、評価するところでありますけれども、ただそれでも進んでいないという現況があります。
幾らか進んでおりますけども、知事の加速化プランの期限であります平成二十四年度までに八○%というのは、とても見通せる状況ではないわけでありまして、平成二十七年度までに私立学校施設の耐震化率を九○%以上にするという計画が、平成十九年度に耐震改修促進計画ということで策定されておりますので、私は二十四年度は無理としても、平成二十七年度までに達成していくということでの具体的な施策を、二井知事が任期中にきちっとやるということが大事だと思うわけであります。
最近は、政治の世界における言葉の軽さが、また政治への信頼を失っている面がありますけども、二井知事におかれては、言葉への重さを感じ、評価している一人であります。どうか平成二十七年度までには、私学においても公立と同様、九○%以上の耐震化を実現するという方向での施策をぜひ任期中にとっていただきたいと思いますが、知事のお考えをお伺いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。

【回答】◎知事(二井関成君)
 御承知のとおり、加速化プランの数値目標につきましては、県が頑張ればできるもの、それから県が民間の協力を得てやりたいと考えていること、そういうものが一緒に入っておるわけであります。
したがいまして、県立学校については、県が設置者でありますから、みずからの力で耐震化をぜひ進めていきたいと考えて、今、来年度も重点施策として掲げております。
先ほど総務部長から答弁がありましたように、私学については、私学の設置者がみずから主体的に、建設等も含めて整備は図るというのが基本的なことでありまして、それがまさに私学の経営者の責任であるわけであります。
したがいまして、そういう前提に立ちながらも、少しでも私学の耐震化の促進を図りたいということで、先ほど御答弁をいたしておりますように、全国トップレベルの県費補助制度を設けたわけでありまして、現在、多くの学校で耐震化工事を前倒しをしていきたいということで、今取り組みが加速化しておりますから、この県費補助制度を維持する中で、少しでも私立学校の耐震化が進むように、私の任期いっぱい全力で取り組んでまいりたいと思います。
もちろん今後とも耐震化率を上げていく努力はしなければいけないと思っておりますから、私、余り先の話、任期の後の話を申してもどうかと思いますが、この制度が引き続いて行われますように、私もしっかりと維持する方向で努力をしていきたいと考えております。
以上でございます。

2010年11月30日